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  ベン・ハーバーと、男は名乗った。相変わらずシエナは疑心暗鬼な様子で、この名も偽名なのでは、などと疑っていたりもしたが、彼の所有するという牧場は本物であった。御丁寧に『ハーバー牧場』などという看板まで立ててあった。
 しかしそこで、シエナはさらに首をかしげるのだった。
「おかしい……このあたりは確かに、私の魔法の範囲内であるはずなのに……これ程の施設を、なぜ気付けなかったのだ?」
「きっと、疲れてて魔法のキレがいつもより悪かったんですよ。気にせず行きましょう」
「まさか、私の魔法を打ち消せる程の魔導師が……?いや、そんなはずは……」
「もう…シエナさん、先行きますよ?」
 ぶつぶつと自分を納得させるための理論を構築しているシエナと、それから離れるに離れられなかったお人好しのハルナを置いて、ライトら男三人衆はすたすたと牧場内の、おそらく住居用であろう建物へと歩いていってしまっていた。
「お兄ちゃんたち……荷物持ってくれるのはありがたいけど、少しくらい待ってくれてもいいじゃない…」
「……いや、しかしこの場合だと干渉が起きてセッサーの原理で………ん?」
 いつの間にかかなり専門的な独り言になっていたシエナが、不意に、その顔を上げた。何かおかしなことでも発見したような顔つきだ。
「……どうなっているのだ? あんなに老朽化した柵では、逃げてくれと言っているようなものではないか。なにをやっているのだ、ここの管理者は…」
 シエナの言うことももっともで、彼女の視線の先には確かに、雑草の蔦が絡み付き建材である木も腐り始めている、つついただけで倒壊しそうな柵と呼べるかどうかも難しいものがあった。
「シエナさ〜ん?」
「ああ、すみません。今行きます」
 今度は柵についての思考を巡らせていたため、ハルナにすら置いて行かれてしまった。
 ハルナに追いついたのち、もう一度シエナは先程の柵を振り返ってみる。だが、そこには、たった今見たはずのぼろぼろの柵など存在していなかった。
(まぁ、何かの見間違いだったのだろう)
 いい加減考えるのも疲れたのか、理論派な彼女には珍しく、見間違い、の一言で片付けてしまった。
 それが本当に見間違いであったのか? 彼女らが真相を知るのは、もう少し後のことである。


「頼みというのは、他でもない。魔物を退治して欲しいんじゃ」
 居間へと通され、ハーバー夫人の手料理という今の彼らにとってはこれ以上ないもてなしを受けながら、勇者様御一行はこう切り出された。
「魔物……ですか?」
 一応は保護者であるはずなのに、人の話など右から左へ貫通させながら馬鹿みたいに飯にかぶりついているライトに一瞥をくれてから、ハルナは問うた。言うまでもないが、ライトはここに来る前、あれだけの肉を平らげ、さらにその前には、彼らに残された最後の食糧にまで手を付けていたはずである。
「はい…最近、この近くにも出るようになりまして……ここも、何度か襲われました」
 夫人が、少し怯えの混ざった声色で言う。そこに幾許かの悲しみのようなものが含まれているように感じられたのは、ただの思い過ごしであろうか。
「…人が襲われたり、家畜が殺されてたりとかは、なかったんですか?」
「牛たちはもう三分の二がやられたよ。人が襲われたとかは…いや、あれは襲われたうちにはいるのか―」
「どういうことです?」
 興味が引かれたのか、ハルナにかわってシエナが質問してくる。マサトは、先程からずっと無言でソファに腰掛けている。こんな時でも刀を手放さないのは、万が一に備えているからだろうか。
「………」
 ハーバー夫妻は顔を見合わせたのち、ゆっくりと口を開いた。
「差し支えなければ、教えていただきたいのですが」
 ハーバー夫妻は顔を見合わせたのち、ゆっくりと口を開いた。
「わしたちは、息子夫婦と一緒にこの牧場をやっとった。じゃが、今言った通り魔物が出るようになって、うちの牛たちが襲われるようになったら……あの馬鹿、魔物を退治しに行くとか言い出しおってな。わしらは止めたんじゃが、嫁を連れて本当に行ってしまった。それ以来、まったくの音沙汰無しじゃよ」
「……じゃあ、息子さんたちは」
「あまり、口に出したくはないな」
「………」
 ハーバー氏の話を聞いて、ハルナは俯いた。話からするに、そんなに強力な魔物でもなさそうだが、かといって常人が相手にできるような雑魚というわけでもない。これまで幾度となく魔物と戦ってきたハルナは、そんな普通の人間が魔物に挑むことの無謀さを、人一倍理解していた。
 自分だって、聖剣がなければただの女の子なのだ。
 ハルナは自分のか細い腕に目をやった。
 その時、不意に扉の開かれる音が響いた。
「……おじちゃんたち、誰?」
 第一声は、それだった。敵意と言うより、疑問詞に満ちた声だ。
 扉から顔を出したのは、まだあどけない子供だった。半袖にハーフパンツ、膝小僧には絆創膏という、一見すれば男の子ではないかという出で立ちだが、金色の髪をツインテールにした可愛らしい顔だがその子が女の子であると主張していた。将来はきっと、美人になることであろう。
「あら、ルミちゃん。外で遊んでたんじゃないの?」
 ハーバー夫人が尋ねた。
「あ、そうそう。森の奥に探険に行こうとしたらさ、ミナスが嫌だって言うんだもん」
「だ、だって〜、森の奥には恐い怪物がいるんだよ? 僕たち、食べられちゃうよ」
 少女に続き、今度は男の子が顔を覗かせた。男の子と言っても、その雰囲気は彼の姉――その少女よりも女の子っぽい。それに、何よりも二人は、瓜二つの顔をしていた。双子であろうか。違いは、髪型ぐらいしか見当たらない。強いて言えば、姉であるルミの方が絆創膏の数が多いというくらいか。
 弟・ミナスの方は、どうやら人見知りもするようだった。明らかに見たことのない顔であるライトたちに怯え、目をうるうるさせながら姉の背後に隠れている。まぁ、野獣のごとき勢いで料理を貪り食う農民青年は、純粋な子供を怖がらせるのに十分な雰囲気を醸し出していたが。周りにいるハルナとシエナが何とかそれを中和して人のいられる空間に保っているような節があった。
「もう一回聞くけど、おじちゃんたち誰?」
「さっきからおじちゃんおじちゃんって……俺はまだ十九だっての!」
 そこだけは訂正しておきたかったのか、一旦食事をスタンバイ状態にしたライトがツッコんだ。
「十分年寄りじゃん。あたしの倍以上生きてるもん」
「……このガキ、言わせておけば〜!」
「きゃー! オヤジが怒ったー!!」
「待ちやがれ! その腐った性根、俺が修正してやる!」
「あ、待ってよぉ」
 きゃあきゃあ言いながら逃げるルミを、年上の威厳などどこへやらといった感じで追いかけるライトに、勢いについていけずにスタートが遅れたミナス。
 精神年齢は、三人とも同レベルのようであった。
「はぁ……お兄ちゃんったら」
 溜め息を吐いたハルナだったが、ドタバタと駆け回るライトたちを見る目は、どこか優しげだった。どうして兄があのような行動に出たか、大方察しが付いていた。
「今の子供、やはり……」
 シエナも、ハルナと同じ考察に至ったらしかった。
「ええ。わしたちの孫…息子夫婦の子供じゃよ。あんな小さな子供を遺しおって……」
「……………だが、このままいつまでも平和に暮らせるわけでもあるまい。魔物が出るのでは」
 存在を忘れられてもおかしくないくらい沈黙を保っていたマサトが口を開いた。
「しかし、こちらから仕掛けるというわけにもいかないだろう。この広大な森全てを捜索するのか?」
「……………待ち伏せ、する」
「ここが襲われるのを待てというのか?」
「……………それが一番、効率がいいだろう。来たら、暴れ始める前に倒せばいい」
「確かに、それなら確実ですね。問題は、いつになるのか分からないことですけど……」
「あ、あの……」
 すっかり作戦会議モードに入ってしまった三人に、ハーバー氏が恐る恐る声をかけた。
「いいんですか? ライトさんを放っておいて……」
「全く持って問題無しです」
「どうせ戦力外だ。子供と遊んでいてもらったほうがこちらとしても助かる」
「…………ふっ」
「は、はぁ……」
 ひどい言われようである。
 だったらなんでそんな奴が勇者様ご一行にいるんだよ、というツッコミを入れたいところだったが、ハーバー氏はあえて言わずにおいた。きっと、一般人には理解することすらできない複雑な理由があるのだろう。そう考えることで、あらかたの疑問に決着をつけた。
「これまで、何度くらい襲われましたか? ここは」
「え?ああ……二度三度じゃないとは思うがの」
「思いますって……分からないんですか?」
「恥ずかしながら。奴等はほとんど、夜中に来るもんでな。朝、起きたら荒らされてるという感じだったんじゃ」
「それでよく、魔物の仕業だと分かりましたね」
「一度、姿を見たことがあっての。情けないことじゃが、その時は恐くて何もできんかった」
「それで、正しいと思います。下手に手を出すよりはマシですよ」
 ハルナが、裏を返せば手を出したあんたらの息子は間違ってた、とも取れるような発言をした。その表情は、どこか影を帯びている。自分―正確には聖剣―のせいで村が襲われて以来、時よりハルナはこんな顔をするようになった。誰も、そのことに気付いていないが。
「一度見たことがある。ならば特徴などは分からないのですか?」
「特徴、ですか……」
 少々思案したあと、ハーバー氏はゆっくりと記憶の断片を語り始めた。
 彼の言葉によると、その魔物は大きく尖った耳を持ち、大きさは人くらい、全身を毛で覆われていて、手には鋭い爪を持っていたとのことだった。
「それはただの野獣では?」
「いんや、二本足であるいとった。それに、あの獰猛な眼は魔物に間違いない」
「……まぁ、信じるとしましょう」
 シエナが一つ、ため息を吐く。
「それで、問題はどうやって退治するかですよね」
 勇者の顔でハルナが問題提起する。
「待ち伏せが一番早いでしょうね。こちらから打って出るのはあまり賢いとはいえない」
「やっぱり、受身になるしかないね……」
「ええ。こればかりは……時にハーバー殿」
「な、なんでしょう?」
「その時まで、我々が休めるような部屋を用意していただけるとありがたいのですが……」
「ああ、分かりました。すぐに用意しましょう。……で、報酬の方は…」
「え! 金がもらえるんです…ぐげっ!!」
 その単語に最も反応したのは、今の今まで駆けずり回っていたライトであった。未だ首にルミがぶら下がっている。
 だがそれも一瞬の出来事。目を吊り上がらせたハルナとシエナに床へと叩き付けられ(もちろんルミは退避済み)そのうえ首根っこを掴まれて部屋の隅まで引きずられていった。
「お兄ちゃん!!」
「な、何だよ。俺、何か悪いことしたか?」 「あのね……私たちはお金が欲しくて魔物退治するんじゃないんだよ?」
 ハルナが幼子を諭すように言った。
「それは俺だって分かってるさ。だけど、せっかくくれるっつってるんだぜ?もらっとかない手はないだろ」
「はぁ……お兄ちゃんには、何ていうか、奉仕の心ってものはないの?」
「金の方が偉大だ」
「……これまでずっと、貧乏生活だったからね…」
 農民であった彼ら兄妹は、ほぼ自給自足な生活を送っていたために、現金というものとは相当縁が遠かった。村を出る時には、村長からいくらかの支度金のようなものをもらったが、とうてい四人で旅するのに十分な額には及ばず、例によって貧しい生活を送っていたのであった。
「………肉」
 ライトの首根っこを掴んだままだったシエナが、ぽつりと言った。
「……肉、既に食べただろう?」
「うっ………」
「あれは、報酬ではなかったのか?」
「い、いや、だってありゃ、ハーバーの爺さんも一緒に食ってたし……」
「だが、貴様も食った事実にかわりはあるまい」
「そ、そりゃそうだけどよ……」
 さっきまでの勢いはどこへやら。蛇に睨まれた蛙ならぬメイドに睨まれた農民である。素直な妹は言い負かせるものの、精神が何処かひんまがっているメイドには、勝てる見込みがなかった。
「誰の根性がひんまがっていると?」
「お、俺じゃねぇよ! あ、つーかなんで呪文詠み始めてんだよ!? 待てよ、ここは屋内だぞ! 魔法なんかぶっ放したら……!」
「あ、そこのところは大丈夫だよ。あたしが抑えるから」
「あ、このハルナ! 余計なことを……!」
「さて、最期に言い残すことは?」
「………とりあえず冤罪だってことと、そっちの最期はやめて欲しいな」
「それだけか?」
「他には思い付かねぇな。毎日のように誰かさんに殺されかけてるせいでネタも浮かばねぇし」
 ライトははぁ、と溜息を一つ付いた。そして、次に襲うであろう衝撃に備え、歯を食いしばった。
「では……少し、黙っていろ! 氷壁零下!!」
「ぐあぁぁぁぁぁぁ………」
 やっぱり、痛いもんは痛かったらしい。魔法で生じた氷壁の中に閉じ込められたライトは、苦悶の表情を浮かべていた。


 ほんの少しだけ時は流れて外は暮れ泥んじゃったりしている時間帯。
 ライトは一日の疲れを癒すべく、風呂に浸かっていた。先程シエナに氷結魔法を食らったせいで体がヤケに冷えていたのもあったし、凍った状態で子供の玩具にされたり、心優しき妹に助け出された後も、すっかり懐いてしまったルミとミナスの遊び相手になってやったりしていて、本当に気の休まる間もなかった。 そんな状況から何とか抜け出して得た平穏な時間。外界が闇に染まる―魔物たちの襲撃が予想される時間帯までは、まだほんの少しだけ猶予が残っていた。戦力として全く計算に入れてもらってないのだから、このまま一人でまったりしていても何ら問題はないが(実際シエナはそう思っている)ライトが生来持つ、正義感というものがそれを拒んでいた。
「さて……そろそろあがるとするかな」
 湯船から身を出し、脱衣所へと少し歩く。ここの風呂、なかなかに広く、ライトは貧乏人&田舎者丸出しで驚いてしまった。
 脱衣所には、世の男どもが期待しているような光景が―広がっていなかった。世の中、そんなに甘くない。
 ライトにすればそれは安心以外の何物でもなく、命の危機は未然に防がれたな、などと思う程であった。
 着替えも終え、いつも通りの農民スタイルに戻ったライトは、振り分けられた部屋へと帰るべく脱衣所を後にした。
 幸か不幸か、ルミを連れたハルナ、シエナが風呂場に足を踏み入れたのは、ライトがさってから数分後のことだった。が、それは余談である。よって描写は省かせていただく。あしからず。
 ライトが部屋に戻ると、なにやらマサトはテーブルに向かい、書き物をしていた。しかし、入って来たライトに気付くと、そそくさとそれをしまってしまう。
 ライトはここで、一つ疑問を感じた。
「あれ、ハルナたちは何処に行ったんだ?」
 いるはずの人間がいなかった。部屋数の関係で勇者様御一行は割と広めの部屋一つに押し込められていた。若い男女を同じ部屋で寝泊りさせるなんて破廉恥極まりないだろ!などとPTAのおばさま方に怒られそうだが、彼らは普段から似たような環境で就寝しているのだ。それに、襲おうにもそれ自体が無理な注文だった。マサトの場合、夜這いをかけるなどという発想自体がないだろうし、ライトにしても、ハルナというのは血が繋がっていないとはいえ、それはもうとんでもないガキの頃から一緒に育ってきた妹なわけだし、そういう邪な―といっても人間の三大欲の一つなのだが―感情を抱くことなど、ハルナがいくら美少女であろうと、万に一つもあるわけがない。
 シエナに対してだとそんな風な理屈は必要ない。それに、通用もしない。
 問答無用、言い分も聞いてもらえずに死刑宣告が下されるからだ。ライトは何度か、味わったことがあった。
「…………二人は今、風呂だ。擦れ違わなかったのか?」
「全く」
 当然だ。何処をどうしたのか知らないが。
「なぁ、お前何書いてたんだ?」
 当然好奇心をそそられたライトが尋ねる。
「…………何でもない」
「そう言われるのが一番気になんだけど」
「…………一種の、仕事だと思ってくれればいい」
「仕事、ねぇ……ま、そういうことにしとくよ」
 ライトのその言葉を聞いて、マサトはほんの微かに、口元がミリ単位以下で緩む程度だったが、ほっとしたような表情を浮かべた。
「……ベッドに横になるの、すげぇ久しぶりな気がする」
 ついついやりたくなったのか、用意されたベッドにうつ伏せになったライトが、妙にしみじみと言った。
 久しぶりも久しぶり、最後に宿を取ったのは、二週間以上前にキワサカの街に立ち寄った時だったはずである。
 思い返せば、あの時もあの時で大変だった。人違いでマサトが寝込みを襲われたり、そうかと思ったら翌日はハルナが狙われたり。
 今となっては、いい思い出である。などというまとめをする暇もなく、ライトたちは旅をしてきたのだが。
「………寝るなよ」
「んあ?」
 マサトの忠告がなければ、思いきり夢幻の彼方へ旅立っていたであろうライトは、情けない声を上げて目を開いた。今夜来ないという保証はないというのに、大した奴である。悪く言えば単なる阿呆。
「ば、馬鹿。俺が寝るわけねぇだろ」
 必死に弁解するライトだったが、言い訳にしか聞こえないわけで。誰がどうみてもさっき寝かけていたのは明らかで。
「…………疲れてるんだよ。しょうがねぇだろ」
 マサトのジト目に耐えかねて、ライトが己の非を認めたときだった。
 どたどたどた、バン!
 廊下を駆け、部屋の扉を思い切り開く音が。
「来たぞ! 外へ出ろ!」
 風呂に入っていたはずのシエナとハルナであった。かなり急いでいたらしく、二人とも髪もろくに乾かさず、服装もTシャツに下着という何ともあれなもんであった。まぁ、バスタオル一枚などで飛び出すよりはずっとマシだったろう。その場合は、ライトを吹っ飛ばすという動作が入るため、どうしとも時間をロスしてしまう。
 それだったら今のその格好も大して変わらねぇだろ、なんて言われそうなものだが、これがボーダーライン、38°線らしい。ここまではOK。乙女心ってのも微妙なもんである。
 どっちにしろ、ライトにとっては実にアレが云々な感じになりそうなもんだが、今はそんな余裕などなく、その眩しい光景を心のアルバムにパスワード付けて保存するだけにとどめておいた。
「くそっ、何でこんなに早いんだよ!」
「文句を言う前に行動しろ!」
 こうしている間に、マサトはいつもの太刀を装備し、ハルナは鎧と聖剣を持ってすでに出立していた。シエナも、メイド服を装備し終えている。遅れているのは、ライト一人だった。
「ああもう! ちょっとは待ってくれたっていいだろ!」







  
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